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エカチェリーナ2世〔エカテリーナ2世とも。〕(ロシア語:イカチリーナ・フタラーヤ)は、ロシア帝国で建造された前弩級戦艦である。艦名は、ロシア皇帝エカチェリーナ2世を讃えたもの。ロシア帝国海軍では、装甲艦()に類別され、1892年2月1日付けで艦隊装甲艦()に類別を変更された〔 〕。19世紀末の黒海艦隊復興期にその中核を担ったエカチェリーナ2世級装甲艦の1番艦で、最初の黒海艦隊向け装甲艦。ロシアの代表的な露砲塔艦として知られる。''イカチリーナ・フタラーヤ)は、ロシア帝国で建造された前弩級戦艦である。艦名は、ロシア皇帝エカチェリーナ2世を讃えたもの。ロシア帝国海軍では、装甲艦()に類別され、1892年2月1日付けで艦隊装甲艦()に類別を変更された〔 〕。19世紀末の黒海艦隊復興期にその中核を担ったエカチェリーナ2世級装甲艦の1番艦で、最初の黒海艦隊向け装甲艦。ロシアの代表的な露砲塔艦として知られる。 == 概要 == === 建造 === 1883年6月14日、ニコラーエフ海軍工廠〔現在の61コムナール記念造船工場の母体となった海軍工廠。現在のウクライナ・ムィコラーイウ市にあった。〕にて起工した。同年10月3日には、エカチェリーナ2世と命名された。 新機軸を多く盛り込んだ艦であったため、その建造は困難を伴った。それでも、1884年中盤には船体はほぼ完成し、動力関連や武装、防御装備などの儀装段階に入った。1886年5月8日には進水した。船体自体は計画よりも60 t軽く出来上がったが、各種装備を取り付けた結果、大幅な重量超過となった。1887年末には、艦は曳航されてセヴァストーポリへ移動、そこで完成工事と武装の取り付けが実施された。この段階になってもまだ半年の年月を要し、1889年5月になってようやく海上公試に入った。5月23日の試験で艦のエンジンは9101 馬力を発揮し、速力は最大で15.2 kn、平均で14.3 knを記録した。 動力試験と並行して武装の試験も実施されたが、そこでは主砲の欠陥が次々と明らかになった。主砲の1877年式30口径305 mm砲自体は従来より使用されてきた艦砲であったが、エカチェリーナ2世では特殊な方法で搭載されており、露砲塔であったが防御力を高めるため通常は装甲区画内に格納しておき、射撃時だけ砲を遮蔽装甲板の前に引き出してくる方式をとっていた。従って、使用しないときは外からは主砲が見えないような構造になっていた。しかし、砲が30口径の短身砲であったため、前へ引き出してもせいぜい1.2 mほどしか砲身が出てこない状態であった。これが原因となって、試験射撃の最初の1 発で上層甲板の肘材にひび割れを生ずるという欠陥を露呈した。さらに、もうひとつの構造的な欠陥も明らかになった。主砲の射撃時、舷側の47 mm速射砲が鎧戸を開けることができず、使用不可能になるというものであった。従って、戦闘時には水雷艇防御が機能しなくなるという重大な欠陥をエカチェリーナ2世は抱えているといえた。結局これらの欠陥は本質的に改善することができず、その生涯を通じてエカチェリーナ2世では射撃の度に艦首にせよ艦尾にせよ上層甲板や上部構造物にいろいろな損傷が生じるということになった。射撃には大きな制限が加えられ、その戦闘能力は限定的なものとならざるを得なかった。 1890年までエカチェリーナ2世は2年間現役活動を経験したが、奇妙なことにその間ずっと艦には端艇類が搭載されておらず、伝声管や船室の換気システムも整備されていなかった。翌年にはマストが回収されたが、その結果主砲の射角は制限されることになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エカチェリーナ2世 (戦艦・初代)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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